注文住宅の豆知識

知っておきたい注文住宅の予備知識

住宅地

坪単価は目安

建築費が同じ金額である場合、建物の延べ床面積が大きければ坪単価は安くなり、床面積が小さければ坪単価は高くなります。
広告に載っている坪単価は大型住宅の場合が多く、建築費の総額は意外に高いという場合もあるので要注意ですよ。
また、玄関ポーチや吹き抜け、テラスや屋上なども床面積に含めて坪単価を低くしているケースや、モデルハウスで展示されている豪華仕様はオプションで坪単価には含まれてないケースもあります。
本来は坪単価に含まれるべき仮設工事、給排水工事やガス工事、照明器具工事などが別工事のケースも多く、このように坪単価を安く見せる手法はいくつかあります。
ですので坪単価は一応の目安と考え、安い坪単価に釣られてしまわずに総額をしっかりと確認することが重要となります。
あまりに安い坪単価は、その理由を確認することも大事なのです。

注意すべき工務店

坪単価の安い住宅は工務店の利益も小さいので、資材を安く仕入れるルート、コストダウンを可能にする工法など、安く建てるためには専門知識と技術、実績が必要です。
何の理由もなく安い工務店は、構造など目に見えない部分での手抜きをされてる場合があるので要注意です。 一括払いなら値引きします、などと支払いを急かす工務店も、経営状態が危ぶまれるので、慎重になったほうがいいでしょう。
細部まで明記された見積書を出さず途中変更に簡単に応じる会社は、コスト管理意識が低いと考えられ、後からの追加費用を請求してくることがあるので注意しましょう。

総費用の内訳

注文住宅を敷地探しから始めて建てる場合、総費用の5割~6割程度を土地代が占めます。
変形地など条件の悪い土地ならば土地代そのものは安く済みますが、建物のプランニングに高度な設計力が求められることになり、建築家に依頼する手間と設計・監理費がかかります。
同じように、斜面や軟弱地盤では基礎工事費が高くなってしまいます。 建築費の内訳は材料費と設備費、あとは大工などの人件費で、通常支払いは着工時に3割、上棟時に3割、引き渡し時に4割の割合で支払います。
また、塀や門扉、造園などの外構工事費は別計算になる場合もあります。
この他にも売買契約や工事請負契約、住宅ローンに関する各種の税金や手数料、上棟式などの雑費が必要となります。